御神幸



祖母と一緒に出掛けていた際に、祖母の実家の近くにある神社の前を通りました。

その時、祖母がまだ子供の頃にその神社のお祭りへ出向いていた話を聞きました。

毎年4月に御神幸と呼ばれる行事があり、
4〜5kmほど離れた大きな公園(後楽園)まで歩いて行き、
往復して神社まで帰ってきます。

立派な神輿や、人力車に乗った神堂、祭事に相応しい和装をした人々が並んで、
パレードのような出立で行列を成して行きます。

その後ろを一般の人たちが一緒について歩いて行くそうで、
祖母もかつては列に連なっていたそうです。

祖母の思い出話を聞くのが好きな私は、祖母の心の中にある原風景に思いを馳せ、
またその情景を一緒に眺められたら良いなと考えました。

当時と全く同じとはいかずとも、
今も毎年行われている御神幸を一緒に見に行くことはできると思い
、一緒に行こうと約束を取り付けました。

従姉妹とその子供も一緒に行くことができたので、
まだ赤ちゃんではありますがひ孫も一緒に行列を見ることができました。

行列の先頭には高校生たちによるマーチングもあり、賑わっています。

さすがに行列について歩くのはしんどいので、
後楽園を行列が出発した後に、私たちは車で先回りして神社へ行きました。

以前は神社の境内にいくつも屋台が出て華やいでいたそうですが、
今はありません。

昔に比べて行列の規模は小さくなり、見物人の数も減っているようです。

ですが、祖母と一緒に行事を見物できて私は満足でした。

そして今回祖母とまた新たに行きたいレストランができたので、
お金が手に入ったら家族でそのレストランへ行けたら嬉しいなと思います。




Copyright © 着の身着のまま木苺 All Rights Reserved.